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会社員が手っ取り早く昇進する方法とは?

会社員は最高です。業績が悪くても、仕事でミスをしても、能力が低くても、給与は毎月入ってくるのですから、こんな素晴らしいことはありません。ですが、結構、悩んでいる人は多いようです。システム開発プロジェクトに関わっていると、クライアント企業やシステム開発会社の社員と会食する機会がありますが、その際の会話の多くはキャリア相談です。多くの会社員が、給与が安い、仕事がキツイ、やりたいことと違うなど悩みを抱えていて、会社でのキャリアアップか、転職するかを考えているように感じます。このような会社員からのキャリア相談に対して、私は下記のように回答することがあります。
「迷っているのであれば、今の会社で手っ取り早く昇進してみたら?」
「昇進したら、少しは世界変わるから」
どんな人であっても、早くに昇進して給与が上がることが嬉しくない人はいないと思います。ひとまず昇進することを目指し、頑張っても昇進できなければ、あるいは昇進しても今の悩みが解消しないなら、その時に再度考えてみることでも良いと思います。でも、どうやったら昇進できるのか?これが難しいと思われている。
今回は、手っ取り早く昇進する方法について、これまでに出会った昇進が早い人の特徴をもとに個人的な考えをお伝えしたいと思います。

かんたんイラスト(記事を読む時間のない人へ)

会社員の普遍的な悩みと解決の方向性

会社員に限らず忙しい時は、悩む暇もないですが、少し時間に余裕があると、ふつふつと考えることになります。そんな時に考えてしまう会社員の悩みで多いのは、次の2つです。
・給与が安い(あるいはもっと上げたい)
・やりたいことと違う
まず、この2つとも思っている人がいたら、この2つを両立しようとしていること自体が問題です。目標としては、とても立派ですが、やりたいことをやって納得のいく給与を得ている会社員が、世の中にどれだけいるのでしょうか? 一般的には、やりたいことはお金を払ってやるもので、お金をもらってやりたいことをやれるのは、その道のプロです。スポーツ選手やアーティストなどプロフェッショナルは、この2つを両立しているかもしれませんが、それまでに相当の時間と労力をかけて卓越したからです。また、芸能人やユーチューバーなどは好き勝手やっているように見えますが、センスがある上に、相当な時間を費やし、かつ一人自立してやっていく根性も兼ね備えているのです。もし、その根性や卓越した技術があるのであれば、今すぐにとっとと会社を辞めるべきです。
と言うと、「そこまでは考えていないです」「今の会社はそれなりに居心地がよく、環境も良く好きなので」と。つまり、やりたいことと違うと悩んでいる人の多くは、強い意思をもったやりたいことがあるわけではなく、なんとなくそう思っているか、あるいは、やりたいことをやりたいのではなく、やりたいようにやりたいということかもしれません(飛躍していたらすみません)。
仕事において正解というのは難しく、道筋は誰かの判断によるのです。その判断に納得できないというのも、やりたいようにやれないことの一つです。つまり、やりたいようにやるには、会社の中で力を付けるか、役職を上げるしかありません。昇進することで、自分で判断することが増えるため、やりたいようにやれるようになりますし、何よりも、昇進によって役職や地位があがれば、給与の悩みも少しは解決するのです。
したがって、目指すべき方向性としては、とっとと昇進することなのです。せっかく縁あって入った会社なのだし、ミスをしたとしても給与がゼロになるわけではないので、意欲さえあれば、昇進を目指すことは悪くないと思います。

どうすれば手っ取り早く昇進するか

手っ取り早く昇進するにはどうすれば良いか?
それは、以下の3つの質問に適切に答えられるかどうかです。個人的な考えにはなりますが、この3つの質問に即答できるような人が、トントン拍子で昇進します。
役員クラスへとなると実績も含めたビジネスの本質や派閥も関係あると思うので、会社の規模にもよりますが、目安として課長、部長くらいまでと思ってください。

質問1:なぜ昇進したいのか?
(回答の考え方)
昇進したい理由は、会社にとって価値があるものでないといけません。本音は、給与や地位など利己的なものであったとしても、会社に価値のあることだと思い込むべきです。では、会社にとって価値があるとはどういう事かと言うと、会社にこういう貢献ができるという受け身の考えではなく、自分で会社の価値を上げるという意思です。例えば、受託のシステム開発会社で、今はウォーターフォール型の開発しかやっていないが、将来的にアジャイル型の開発専門部隊を立ち上げ、新たなビジネスの柱を作りたい。このような会社が成長するための思いが必要です。ここまで壮大な意思でなくても、個人の成長でははく、会社の成長という視点が重要です。この”会社の成長”を昇進の理由に掲げるのです。出来れば、そのために、個人的にこのような活動をしているし、チャンスがあればプロジェクトに参画して、その仕事に関わりたいなど言葉に出していくことでより効果的になります。
“会社を成長させたい”を実現するために昇進したい、これが模範解答です。

質問2:誰のために仕事をしているか?
(回答の考え方)
クライアントのために仕事しています、という答えは、もちろん正解です。本音は自分の生活や家族を養うために働くというのも、現実解です。ただ、昇進するための答えは、上司のために仕事をするです。会社員である以上、昇進を決めるのは今の上司であることが多いと思います。プロジェクトベースの働き方であれば、組織上の上司+プロジェクト体制上の上司であったり、365度評価であれば、周りの人も含まれますが、評価する人を把握することは当たり前として、その上で、評価する人のために仕事をするべきです。人のために仕事をするというのは、その人を仕事で喜ばせるということです。上司のご機嫌取りをすることではなく、仕事の内容と結果で喜ばせるのです。
”仕事でいまの上司を喜ばせたい”と考えている、これが模範解答です。

質問3:得意なことは何か?
(回答の考え方)
得意なことは、自分の強みです。自分の強みを知っていることはとても大切ですが、自分が知っているだけでは不十分で、その強みが会社内に認知される必要があります。この得意なことは、Oracleやjavaなどの技術スキルや会計や営業などの業務知識など、いわゆる経歴書に書くようなスキルを想像しがちですが、これは社内でも競争率も高く埋もれがちなので、相当のスペシャリストでない限りおすすめしません。経歴書には書かないような事、例えば、泥臭い仕事が得意、一切のミスのない丁寧な仕事ぶり、人の懐に入るのが上手い、体力が鉄人並みとか、仕事をする上で自分の特徴となることがポイントです。
この特徴は、人事データとして保存されにくいことなので、自分から口に出して、会社内で力のある人に認知してもらうことが大切です。仕事の引き合いに対して誰をこの仕事に充てようかと会社内で議論になった時に、その仕事の特徴から真っ先にあなたの名前が挙がるようになれば認知されたと言えます。あるいは、仕事を依頼された時、なぜ私なのか?と聞いて、この仕事はこういう特徴があるから、君が適任だ。と言われるようであれば認知されています。
“仕事で指名される”理由を自分の得意なこととして言える、これが模範解答です。

まとめ

そりゃーこれが出来たら昇進するわ!という感想かもしれません。
ある意味で、昇進するための割り切りとも言える内容です。頭では割り切りが必要だと分かっていても、上司の判断に納得が出来ずに反発してしまうことは、私もありましたし、むしろ反発ばかりしていたと振り返ると思います。ただ、ここに書いたことは、いろいろな会社で多くの人を見ていて感じる昇進が早い人の特徴でもあります。3つ全てではないとしても、どれか一つは当てはまるものがある人が昇進している印象です。
昇進するためのテクニックを期待した人にとっては、少し違った内容だったかもしれませんが、考え方は実際の働きに必ず現れますし、相手にも伝わります。また、仕事には能力も必要ですが、能力と考え方は表裏一体で、考え方を見直すことで能力も上がります。最近は、ワークライフバランスや働き方改革が言われていますが、こんな時代だからこそ、ハードワークで頑張るのではなく、考え方を見直すことも有効だと思います。

ちなみに、最後に書くのは反則かもしれないですが、このような考えを持たなくても昇進が早い人はいます。それは、会社を辞めさせられることに何の恐怖を感じていない人です。いつ首にされても構わないと思って好き勝手に仕事をやっている人が最強です。ただ、これは一歩間違えれば危険で、半沢直樹のように能力があるうえで仕事への情熱が強い人でないと、逆効果になる可能性はありますので、自分を客観的に評価する必要はあります。