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Power Appsがウケる訳

システム開発の手間とコストが高すぎる

多くの企業で、情報システム部門や外部システム会社にシステム開発を依頼すると、詳細な仕様確認が繰り返されます。「この機能はどうしますか?」「ステータスはこれで全てですか?」など、質問が多く、時間がかかるうえに費用も高額になります。その結果、システムは複雑化し、現場のニーズに即したシンプルな解決策からは遠ざかることがあります。

野良プログラムのリスクと課題

情報システム部への依頼が面倒なため、各部署ではExcelマクロを利用した「野良プログラム」が多数作成されています。これらは各人のPCに保存され、最新のバージョンがどれかもわからなくなり、メンテナンスが困難になることがあります。さらに、担当者がいなくなるとブラックボックス化し、セキュリティリスクも増大します。こうした問題を放置すると、企業全体の業務効率が低下し、最悪の場合、情報漏洩のリスクも生じかねません。

Power Appsが解決策になる理由

このような課題を解決するために登場したのがMicrosoft社のPower AppsをはじめとするPower Platformです。従来の複雑な開発プロセスを排除し、現場の担当者が自らアプリを作成できる環境を提供します。Power Appsは、ドラッグ&ドロップで簡単にアプリを構築でき、セキュリティもMicrosoftの標準に準拠しています。これにより、野良プログラムの乱立を防ぎ、システムの管理とメンテナンスも容易になります。さらに、ユーザー自身がアプリを修正できるため、柔軟性も確保されます。

定量化が難しい業務を迅速にデジタル化

業務をデジタル化する際、数値で説明できるタスクは簡単にシステム化できます。しかし、実際の現場では「言葉で説明しにくい」業務が数多く存在し、これらは従来のシステム開発では見落とされがちです。こうした業務は、経験豊富な担当者のスキルに依存し、マクロ職人のような特定の人が対応することが一般的です。しかしPower Appsを使えば、このような曖昧な業務も迅速にアプリ化でき、業務の標準化と効率化を同時に実現できます。

まとめ

Power Appsは、高コストで複雑化しがちな従来のシステム開発に代わり、現場が自らアプリを作成・管理できる柔軟性を提供します。野良プログラムによるセキュリティリスクも解消し、数値化しにくい業務も簡単にデジタル化できます。

アタラキシアDXでは、Power Platformを利用した多くの業務支援を行っています。特にPower Appsを使った開発は、ささっと作り、自分たちでもメンテできるようになり、ランニングコストも抑えられるといったメリットがあります。Webフルスクラッチを考える前に本当に最適な選択かどうか、ぜひ意見させてください!