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コミュニケーション特化型オフショア開発

魅力的なオフショア

ベトナムは日本企業のシステム開発のオフショア先として最も人気があり、圧倒的に多く検討されています。その背景には、ベトナム政府による IT 産業振興の国策があります。政府主導で IT 専門教育が推進されてきたことで、高度な技術を持つエンジニアが多数輩出されてきました。

加えて、10年以上にわたり日本企業向けのオフショア開発実績を重ねてきたことで、ベトナムのエンジニアたちは日本の開発プロセスやノウハウを体得しています。日本企業のニーズに合わせた開発が可能なことから、ベトナムはオフショア先として高い人気を誇っています。

ベトナムに次いで、フィリピンとインドもオフショア先の有力候補です。フィリピンでは英語教育が充実しており、スムーズなコミュニケーションが期待できます。フィリピン人エンジニアは客先志向が強く、要件を正確に理解し、きめ細かい対応が可能です。一方のインドには、膨大な数の IT エンジニアが存在します。さまざまな技術分野に対応可能で、特に米国を中心に先進国企業との取引実績も豊富なため、グローバルなプロジェクトにも対応できる力があります。

コストと品質のジレンマ

システム開発のオフショア化を検討する際の最大の目的は、人件費の大幅削減によるコストメリットの獲得です。しかし、ベトナム、フィリピン、インドといった人気オフショア先では、需要の高まりから単価が急上昇しており、コストメリットが徐々に薄れつつあります。単にコストダウンのみを追求し、プロジェクトの舵取りを誤れば、かえってデメリットが生じる可能性があります。

オフショア開発を成功させるには、コスト面だけでなく、エンジニアの技術力、コミュニケーション能力、文化的親和性などを総合的に検討する必要があります。言語の違いによるコミュニケーション課題や文化的ギャップを乗り越えられなければ、要件の食い違いやミスコミュニケーションから、品質低下や納期遅れのリスクが高まります。そうなれば、コストメリットを上回るデメリットが生じかねません。

賢明なオフショア選定

オフショア開発を成功に導く最大の鍵は、適切なコミュニケーションを確保することにあります。コミュニケーションとは単なる言語的なやり取りだけを指すのではありません。システム開発全体を通じて、円滑なコミュニケーションを維持することが重要なのです。これは国内の開発会社に発注する場合も同様です。

適切なコミュニケーションが取れていれば、要件を正確に伝達でき、進捗状況を共有しながら、課題の早期発見と対策を講じることができます。また、品質と納期へのこだわりを開発チームと共有し、プロジェクト全体を健全に運営することが可能となります。

一方で、コミュニケーションが不足すると、要件の誤解、スケジュール管理の甘さ、品質低下といったリスクが高まってしまいます。言語や文化の違いによるギャップを上手く乗り越えられなければ、誤解やミスコミュニケーションが発生し、プロジェクトに重大な影響を及ぼしかねません。

そのため、オフショア開発先を選定する際は、開発チームとのコミュニケーション体制が適切に構築できるかを慎重に見極める必要があります。単に技術力や低コストだけでなく、コミュニケーション能力と体制作りの観点からも総合的に検討し、最適なパートナーを選ぶことが求められます。コミュニケーションこそが、オフショア開発の成否を左右する極めて重要な要素なのです。

コストと品質の釣り合い

コストメリットだけを重視してオフショア開発先を選ぶのであれば、ベトナム、フィリピン、インドといった人気国以外の国々を検討するのが賢明です。例えばミャンマー、ネパール、バングラデシュなどが、比較的新しいオフショア先として注目を集めています。これらの国々では人件費が非常に安価な一方で、エンジニアの技術力も着実に向上しつつあります。

しかし、安価であることの裏返しとして、品質面でのリスクも存在することを認識しなければなりません。言語の違いやビジネス文化の相違から、要件の正確な伝達やスムーズなコミュニケーションに課題が残ることが予想されるためです。このような言語的・文化的な壁を乗り越えるには、発注企業側と受注側の双方で、丁寧なコミュニケーションと相互の文化理解が不可欠となります。

発注企業側は、現地の言語や文化に精通したコーディネーターを配置し、コミュニケーション体制を強化する必要があります。一方、受注側のエンジニアチームも、日本の業務慣行や品質要求を理解する努力が求められます。お互いが相手の文化を尊重し合い、建設的な対話を重ねることで、品質とコストのバランスを取ることができるでしょう。

安価な人件費にとらわれすぎて品質が大幅に低下してしまっては本末転倒です。コストと品質の釣り合いを見極め、適切なコミュニケーション体制を構築することが、新興国をオフショア先に選んだ際の成功の鍵となります。コストメリットを追求しつつ、一定の品質を確保できるかどうかが、オフショア先の真価を問われる点になるでしょう。

まとめ

システム開発やアプリ開発を外注するとき、発注する先の国内外に関わらずコミュニケーションがプロジェクトの成否を分けます。

実績と信頼性が高いレベルに達してきているベトナム、これからのIT人材創出が期待されるミャンマーなど、母国語を使って優秀な現地IT人材を動かすならITコミュニケーターを起用するのがよいでしょう。

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もちろん国内発注もPMOがサポートし、コミュニケーションを円滑にします。