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まだ「オフショア不可」ってるの?:課題の本質とは


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ITプロジェクト失敗の現状

ITプロジェクトの失敗原因を分析するSIベンダーや担当者は意外に少ないのが現状です。ITプロジェクトの成功率は確かに過去10年で改善傾向にあり、50%前後まで上がってきましたが、まだ依然として高いとは言えません。プロジェクトの失敗率は依然として高く、多くのリソースが無駄になっているのが実情です。

ITプロジェクトの成功率が低い背景には、様々な要因が考えられますが、多くのプロジェクトにおいて、要件定義や設計段階から開発現場の実情が十分に反映されていないケースが多いことが挙げられます。上流工程の設計者と開発現場の乖離が大きく、計画通りに進行しないプロジェクトが後を絶ちません。

ITプロジェクトの課題

この「DX研究室」では、ITプロジェクトの失敗原因について数多くの記事を掲載してきました。その分析の結果、各フェーズや関係者間のコミュニケーション不足が主な原因であることが明らかになっています。

プロジェクトの各工程、すなわち要件定義から設計、開発、テスト、そしてリリースまで、関係者間の理解が十分に共有されていないケースが多々あります。プロジェクトマネージャーと開発チーム、あるいは開発チームと顧客など、立場の異なる関係者間のコミュニケーションが適切に行われていないのが実態です。

この結果、プロジェクトが当初の計画通りに進行せず、最終的な製品完成に至らないケースが後を絶ちません。要件定義の段階で顧客ニーズが正しく伝わっていなかったり、設計と開発の齟齬が生じていたり、テスト工程で不具合が見つかるなど、各フェーズでコミュニケーションの不足が露呈することとなります。

ITプロジェクトの成功には、各工程における関係者間のコミュニケーションが極めて重要です。要件定義から設計、開発、テスト、リリースまで一貫して、関係者間で情報共有と相互理解を深めていくことが不可欠となります。プロジェクトマネージャーを中心とした適切な進捗管理と、関係者全員による積極的なコミュニケーションの促進が、ITプロジェクトの成功につながるのです。

プロジェクト管理力の重要性

システムエンジニアやプロジェクトリーダーが、上流工程の設計を行いつつ開発現場の状況も把握しているケースでは、プロジェクトの成功確率が低くなる傾向にあります。すなわち、ITプロジェクトの成功には、単に優秀な開発技術者を確保するだけでなく、プロジェクトを適切にマネジメントできるリーダーシップが不可欠となります。上流設計と現場実装のバランスを理解しつつ、各工程の進捗を適切に管理できる、高度なプロジェクト管理能力を備えたリーダーがいれば、ITプロジェクトは計画通りに進行し、最終的な製品完成に到達できるのです。

一方で、プロジェクトマネジメントの経験が浅いリーダーの場合、上流設計と現場実装のギャップに気づくことができず、結果として計画通りに進まないプロジェクトに陥る可能性があります。このように、ITプロジェクトの成功には、技術力と同等にプロジェクト管理力が重要な要素となるのです。

オフショア開発でも成功するマネジメント

優秀なマネジメント力を持つリーダーは、開発現場の技術力だけに頼ることなく、プロジェクト全体を適切に管理することができます。

オフショア開発を活用する際の最大の課題の1つは、リモートワークによるコミュニケーション不足です。リーダーとチームメンバー、開発者と顧客といった関係者間の円滑な情報共有や相互理解が不十分になりがちです。しかし、優秀なマネジメント力を持つリーダーであれば、この問題にも適切に対応することができます。

つまり、プロジェクト成功のためには、単に優秀な開発者を確保するだけでなく、プロジェクトの進捗管理やコミュニケーション促進といった、適切な工程管理能力が不可欠なのです。開発現場の技術力と並んで、マネジメント力の高いリーダーシップが重要な要素となるのです。

リーダーが開発現場の状況を十分に把握し、各工程の進捗を適切に管理できれば、開発者の所在地に関わらずプロジェクトは計画通りに進行することができます。オフショア開発の活用など、新しい開発モデルを導入する際にも、優秀なマネジメント力があれば、確実に成功につなげることができるのです。

まとめ

野球では優秀な選手が名監督ではないように、サッカーでは監督が選手として試合にでることもないでしょう。つまり、PMの機能を強化すれば失敗しません。人員不足であればPMOという手も考えられます。

アタラキシアDXでは「オフショア不可」と言われていた企業からでも多数の受注があり、さらにはオフショア開発を活用してプロジェクトを推進しています。DX研究室では、失敗してきたオフショア開発の歴史を10年以上も分析しています。袋小路の状況を打開するにはアタラキシアDXにご相談ください。オフショア開発だけの提案ではないですよ。


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