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前線のエンジニアがすでにプチ老害!?

ソフトウェア革命

1990年代、パソコンとインターネットの普及がソフトウェア業界に革命をもたらしました。従来は大企業が主導するシステム開発の世界に、個人や小規模な企業が参入できるようになったのです。

身軽な資金でビジネスを始められるようになり、パソコン一台さえあれば起業が可能となったことで、日本国内で多くのソフトウェアハウスが設立されました。彼らは大手企業からの下請け業務を受注したり、独自のパッケージソフトウェアを開発・販売したり、コンサルティング業務に携わるなど、さまざまな形態で事業展開を図りました。

当初は参入障壁が低かったため、ソフトウェアハウスが爆発的に増えましたが、その後は競争が激しくなっていき、優れた技術力と営業力を併せ持つ企業だけが生き残りました。1990年代は、まさにソフトウェア業界に起業バブルが到来し、ビジネスチャンスに飛びついた多くの挑戦者が生まれた革命の時代だったのです。

エンジニアの世代交代

1990年代、日本のソフトウェア業界での起業ブームで創業者となった人々は、今や30年もの月日が経過し、第一線から退く人も少なくありません。

創業者たちが引退に向かう中、彼らの元で働いていたプログラマー世代が、彼らに代わって活躍しています。次世代のエンジニアがプロジェクトの中核を担うようになりましたが、この世代は長年の経験から高度な技術力を身に付けており、システム開発の要となる存在です。豊富な実務経験を生かし、プロジェクトを主導的に遂行してきました。

一方で、IT業界は進化のスピードが速く、新しい技術が次々と誕生し続けています。時代に合わせてスキルを常に磨き続ける必要があり、現役エンジニアには絶え間ない学習が求められています。過去の経験に捉われず、革新的な技術を取り入れていくことが不可欠な課題となっています。

技術の寿命と学び続ける覚悟

IT業界は世界に類を見ない速さで進化を遂げています。そのスピードは”ドッグイヤー”と呼ばれるほど早く、ほんの数年で主流の技術が入れ替わることさえあります。プログラミング言語、フレームワーク、開発ツール、クラウドサービスなど、新しい技術が続々と登場し、必要なスキルセットが常に変化しています。

この激しい変化の中で、エンジニアは絶え間ない学習を強いられます。最新のトレンドや技術を取り入れ続けなければ、すぐに時代遅れになってしまうのです。変化への対応力こそがエンジニアに求められる最大の資質であり、学び続ける覚悟がなければ生き残れません。

変化に追従できないエンジニアは、組織から見放され、無能呼ばわりされかねません。IT業界では、新しい技術を素早く習得し、イノベーションに果敢に挑戦する姿勢が何より重視されています。時代に取り残されないよう、常に挑戦し続けることが不可欠なのです。

変革を阻む古い体質

2025年の崖は目前となっており、企業はシステムの大規模な更新を迫られる事態に直面しています。しかし、多くの企業で依然として第二世代のエンジニアが扱っていた古い技術が残されたままとなっています。この技術移行への壁を乗り越えられないのは、新しい技術に精通したエンジニアが適切に評価されてこなかったことが一因ではないでしょうか。

古い体質が残る企業では、古典的な技術を理解する人材は重宝されてきました。しかし、時代の変化に対応できる新しいスキルを持つエンジニアは軽視される傾向にありました。そのため、優秀な人材が組織外に流出し、新しい技術の導入が滞りがちでした。

今や企業の命運は、最新技術への対応力にかかっています。規制強化を乗り越えるには、新しいスキルを取り入れられる人材の確保が不可欠です。優秀なエンジニアを発掘し、適切に評価し、モチベーションを維持する。これが、企業の生き残りをかけた重要課題となっているのです。エンジニア評価の見直しは待ったなしの課題なのです。

まとめ

もしかすると今、前線で戦っているエンジニアそのものがプチ老害になっているかもしれません。エンジニア自信も自分が淘汰される側になっていることに気付くには時間がかかるでしょう。第三者の視点からエンジニアも含めた評価をするときです。

DX研究室でも日夜、枯れた技術と最新技術を比較して、分析と研究を行っています。アタラキシアDXでは、身動きが取れなくなった状況の中でもなにか打開策を提案できるかもしれません。ご相談だけでもお待ちしております!