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基幹システムの保守運用

「基幹システムの保守運用を他の会社にお願いできませんか?」
ある日、このようにシステム会社側から、保守を断られることがあります。

基幹システムの保守運用を断られる理由は、大きく分けて以下の3つが考えられます。

1. システム会社側の都合
システム会社の経営状況が悪化している場合、保守運用のコスト削減を余儀なくされ、顧客の要望に応えられなくなる可能性があります。また、保守運用の人員が不足している場合、顧客からの問い合わせや障害対応に対応できなくなり、保守の品質が低下する恐れがあります。さらに、保守運用のノウハウが不足している場合、システムのトラブルが発生した際に迅速に対応できず、顧客に大きな損害を与える可能性があります。最後に、保守運用のコストが高すぎる場合、顧客が保守費用を負担できなくなり、保守を断られる可能性があります。

2. 顧客側の都合
システムの保守費用を削減したい場合、保守費用が安いシステム会社に乗り換える可能性があります。また、システムの保守運用を自社で行うことで、保守費用を削減できる可能性があります。さらに、システムの保守を他のシステム会社に切り替えることで、より良い保守サービスを受けられる可能性があります。

3. システムの状況
システムが老朽化していると、保守に必要な技術やノウハウが不足している可能性があります。また、システムが複雑化していると、保守が困難になる可能性があります。さらに、システムに重大な障害が発生している場合、保守の費用や期間が膨大になる可能性があります。

保守を断られた場合、慌てずに冷静に状況を把握し、適切な対処法を取ることが重要です。

人材難・コスト意識

前述した中でも、特に「人材難とコスト意識」に関して解説していきます。

1. システム会社自体がITエンジニアの確保ができない
近年、ITエンジニアの需要は高まる一方で、供給は不足しています。厚生労働省の調査によると、2030年にはIT人材が最大79万人不足すると予測されています。システム会社は、基幹システムの開発や改修を請け負うためには、優秀なITエンジニアを必要としています。

しかし、人材不足が深刻化しているため、必要なだけのITエンジニアを確保することが難しくなっています。特に、基幹システムの開発や改修には、高度な技術や経験が求められます。そのため、システム会社は、優秀なITエンジニアを獲得するために、高額な給与や待遇を用意せざるを得ない状況です。しかし、経営上の理由から、そのような高額な給与や待遇を用意できないシステム会社も少なくありません。

2. 基幹システムはコストセンターであり、安ければ安いほどいいとされてきた
基幹システムは、企業の経営基盤を支える重要なシステムです。しかし、これまでは、基幹システムはコストセンターであり、安ければ安いほどいいとされてきました。そのため、システム会社は、基幹システムの開発や改修を安く請け負うように求められてきました。

しかし、高度な技術や経験が求められる基幹システムの開発や改修を安く請け負うことは、システム会社の経営を圧迫することになります。また、安く請け負うために、品質を下げたり、納期を遅らせたりするケースも少なくありません。そのため、システム会社は、基幹システムの開発や改修を断るケースが増えているのです。

今後の展望
今後、ITエンジニアの需要はさらに高まると予想されます。そのため、システム会社は、ITエンジニアの確保や育成にさらに力を入れていくことが求められます。また、基幹システムは、企業の競争力を左右する重要なシステムです。そのため、企業は、基幹システムの重要性を認識し、適切な予算を計上して、システム会社の選定や開発・改修の進め方について検討する必要があります。

レガシーのジレンマ

2025年、多くの企業が抱えるレガシーシステムの老朽化や複雑化、肥大化が原因で、DXの推進や事業継続に大きな障害となることが懸念されています。この問題を「2025年の崖」と呼び、経済産業省の「DXレポート」でも重要な課題として指摘されています。

レガシーシステムとは、1990年代以前に開発された、現在も利用されているITシステムのことです。当時は、コンピュータの性能や技術が限られていたため、複雑な処理を実現するために、難解なプログラムやデータ構造が用いられていました。その後、コンピュータの性能や技術は向上しましたが、レガシーシステムはそのまま使い続けられています。そのため、プログラムやデータ構造が複雑化し、メンテナンスや改修が困難になってきています。

これらのレガシーシステムを、メンテナンス・改修するためには、それらを理解し、開発できるITエンジニアが必要です。しかし、近年、IT人材の不足が深刻化しており、レガシーシステムを扱えるITエンジニアはますます少なくなっています。さらに、レガシーシステムは、技術の進歩に伴って、時代遅れになりつつあります。そのため、レガシーシステムを扱えるITエンジニアであっても、最新の技術を習得しなければ、適切なメンテナンスや改修を行うことができません。

また、レガシーシステムの保守費用は、比較的安価に抑えられています。これは、レガシーシステムを開発したITベンダーが、保守費用を安くすることで、競争力を維持しようとしてきたためです。しかし、安価な保守費用は、レガシーシステムの難解化やITエンジニア不足を助長する要因となっています。保守費用を安く抑えるためには、メンテナンスの頻度を減らすなどの対策が取られます。そのため、レガシーシステムの不具合やセキュリティリスクが発生しやすくなります。

2025年の崖は、企業にとって大きな課題です。しかし、早めの対策を講じることで、DXの推進や事業継続を実現し、競争力を維持することができます。

IT人材争奪戦に勝て

現代社会において、ITは欠かせないインフラとなっています。企業の業務効率化や顧客サービス向上、新たなビジネスの創出など、あらゆる場面でITが活用されています。そのため、ITシステムの開発・運用・保守を行うIT人材の需要は高まっています。

特に、難解なシステムの解読とメンテナンスには、高度な技術と経験が求められます。また、安価な保守費用を実現するためには、効率的な運用・保守体制の構築が不可欠です。これらの課題を解決するためには、IT人材が豊富であることが不可欠と言えます。

しかし、近年では、優秀なIT企業が日本企業を選ぶ傾向にあります。その理由としては、日本企業の方が、給与や福利厚生などの待遇が良く、また、技術開発や新規事業の機会が多いことが挙げられます。また、ベトナムなどの海外企業もIT人材の獲得に力を入れており、競争が激化しています。

まとめ

いかがでしたか。

少ないエンジニアが高負荷であり続けると必ずいつかは破裂し、プロジェクトを崩壊させてしまいます。エンジニア不足の今、オフショア開発は絶対に外せません。PMO構築がしっかりと機能すればオフショア開発に失敗することはありません。

アタラキシアDXは、ベトナムのWebシステム開発、アプリ開発を得意とする実績あるベトナム開発パートナーだけと取引をしています。
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